「次に来る季節を楽しむ」

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コラム

2023.10.01

私の子供の頃の家では、秋の気配が漂い始めると、
建具の入れ替えをしていました。

梅雨が明け、蒸し暑い夏が来ると
風の通りがよく、見た目にも涼しげな葦簀障子を、
そして、秋を感じる頃になると冬にかけて和紙障子になり、
縁側には板戸が戸袋から出されていました。

祖父母はひと手間をかけて、
次にくる季節を待ちわびるように「しつらい」を変えて
暮らしの変化を楽しんでいたように思います。

現代の私たちは冷暖房が完備された快適な住まいに暮らしていますので
季節の変化と共に、その「しつらい」を必要としなくなっていますが、
秋の気配を感じる時分になると、心静かな時を演出したくなります。

部屋の灯りを落として、足元に小さな行燈を置いてみました。
床に浮かび上がる光の花はゆったりとした時間を演出してくれます。

設計コンセプト

私たちは、一生に一度の大切な家づくりをお手伝いします。