窓の断熱

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コラム

2018.12.12

夏は涼しく、冬は暖かい家にしたいと思っている方は多いと思います。
快適な家は健康的で過ごしやすいだけでなく、光熱費も経済的です。
快適な家にするのに重要なのが、断熱性能を上げることです。

ではどうやって断熱性能を上げるとよいのでしょうか?

十分な予算を使って建物の外周に高性能な断熱材を入れると断熱性能を高めることができます。
でも、方法はこれだけではありません。

室内の快適な温度と外気が行き来する個所を考えてみましょう。
内壁→外壁、天井→屋根、床→床下、窓から外部へ。
断熱性能を上げるとよい場所は外壁や屋根だけではないのです。
そうです「窓」です。

窓から逃げて行く熱は意外に大きいのです。
冬の暖房時の熱が窓から逃げて行く割合は50%以上あります。
夏の熱せられた外気は窓を通して70%以上が室内に入ってくると言われています。

こんな具合で、窓は家の断熱性能を考える上で重要です。
極端なことを言えば、窓は極力少なく、小さくすると断熱性能はアップします。
でも、窓を無くしたり小さくすると薄暗い部屋になってしまい、住み心地がよくありません。

性能を考えながら窓の種類や配置を計画することが重要です。
「とりあえず窓があればいい」はNGです。

どんな窓を選べば性能をアップさせることができるのでしょうか?
窓は、窓枠とガラスに分かれ、
窓枠の素材によっても断熱性能に違いが出ます。

性能の低い順に上げると、
・アルミサッシ
・室内側に樹脂サッシ、室外側にアルミサッシという複合サッシ
・樹脂サッシ
・木製サッシ
という順番です。

アルミサッシと樹脂サッシの熱の伝わり方は約1000倍違うと言われています。
このことからも、アルミサッシは結露の原因になりやすく、最近では複合サッシを標準仕様にしているところが多くなりました。

アルミ複合サッシよりも性能の高いのが樹脂サッシや木製サッシですが、デザインの種類が限られているので、
デザインと性能のバランスを見ながら選ぶと良いですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は窓のガラスについてお話をします。

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